予防接種｜ますえクリニック｜泌尿器科女性泌尿器科女医

予防接種についてABOUT VACCINATION

当院では、主に成人向けに「インフルエンザ」ワクチン、および「肺炎球菌」ワクチンの接種を行っております。

予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって特定の病気になりにくくし、仮に感染したとしても症状が軽く済むようにします。ワクチンは、感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらを無毒化したりして作られます。ワクチンを接種することによって、体内に抗体（病原体と結合し、それを体内から除去するように働くたんぱく分子）を作らせ、感染や重症化を防ぎます。

インフルエンザワクチン

インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻水、咳などの症状も見られます。お子様では痙攣や中耳炎、稀には急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している方では肺炎を併発するなど、重症化するケースがあります。

インフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行するため、予防接種も毎年行う必要があります。

インフルエンザワクチンの接種時期

インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月～翌3月頃に流行するので、毎年10月下旬～12月に接種するのが適切でしょう。

2015年からインフルエンザワクチンは、A型2株、B型2株を含む4価（4種混合）ワクチンになりました。

料金表

インフルエンザ	価格（税込）
小児（6歳以上）および成人	（1回）3,500円
大垣市に住民票を有する65歳以上の方	（1回）1,700円

2022年11月現在の料金表です。今後、料金に変更がある場合があります

6歳未満のお子様には行っておりません。

ワクチンの入荷状況等によっては、お子様に2回接種できない場合がございます。

岐阜県広域化インフルエンザ予防接種も行っております。料金は各市町村によって異なりますので、予めご確認ください。

肺炎球菌ワクチン

肺炎は、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。
呼吸器の防御機能が病原微生物を排除できなかった場合や、病気やストレスなどのために免疫力が落ちている時など、つまり感染力が防御力を上回った際に、病原微生物が上気道から下気道、そして肺にまで入り込んで感染し、肺炎を発症します。また、肺炎は、がん、心臓病に続いて、日本人の死亡原因の第5位を占めています（厚生労働省：人口動態統計（確定数）2019年）。

高齢者や慢性疾患を持っている方などは、肺炎にかかりやすく、しかも治りにくい傾向がありますので、注意が必要です。肺炎を予防する一つの手段として、肺炎球菌ワクチンの接種があります。肺炎の原因菌で最も多いと見られるのは、肺炎球菌です（成人の肺炎の20～40％は、この菌が原因と言われています）。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます。

肺炎によって亡くなる方の約95％が65歳以上となっています（厚生労働省：人口動態統計（確定数）2013年）

肺炎球菌ワクチンですべての肺炎を予防できるわけではありません。ワクチンを接種したからといって油断はしないでください。

成人用肺炎球菌ワクチンの接種が奨められる人

65歳以上の方
老人施設や長期療養施設などに居住されている方
慢性の持病（COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患）をお持ちの方など

インフルエンザワクチンとの併用接種

インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことは、肺炎予防の強化につながります。
そのため、肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。

5年以上の間隔を空けて接種

肺炎球菌ワクチンの接種は1年を通していつでも可能です。
ただし5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けてください。接種の年月日は忘れないようにメモに残しておきましょう。また、接種した部位が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛むことがありますが、通常は2～3日で治まります。発熱、倦怠感など、体調に変化が生じた場合は、すみやかにご相談ください。

料金表

肺炎球菌	価格（税込）
一般の方	7,000円
大垣市に住民票を有し該当する方（詳しくはこちら）	3,000円

平成26年10月から、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンが「定期接種」（「予防接種法」に基づき、市町村が実施する予防接種）となりました（定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なります）。対象期間内に、市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、「公費の助成」が受けられます。詳細については、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

2021年4月現在の料金表です。今後、料金に変更がある場合があります。

予防接種の注意事項

予防接種後の30分程度は、接種を受けた医療機関にそのまま留まるか、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきます。
接種部位に異常反応が現れたり、体調に変化が生じたりしたような場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。また、接種部位は清潔を保ち、接種後24時間は体調が変化する怖れがありますので、過激な運動や過ぎた飲酒は控えるようにしてください。

予防接種を受けられない/注意が必要な方

熱（37.5℃以上）のある方
重い急性疾患を起こしている方
心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患などで治療を受けている方
ワクチンに含まれる成分（鶏卵や安定剤など）に対するアレルギーのある方
予防接種後2日以内に発熱や発疹、じんましんなど、アレルギー症状が出たことのある方
これまでに痙攣を起こしたことがある方
過去に免疫不全の診断がなされている方、また先天性免疫不全の近親者がいる方

上記内容に当てはまる項目のある方や、何か心配なことのある方は、ご相談ください。

接種は、事前に「予診票」をよく読んでから受けるようにしましょう。

予防接種後の副反応

人によっては、ワクチン接種後に注射部位が赤く腫れたり、硬くなったりすることがあります。また、発熱や頭痛などが見られることもあります。ごく稀に、ショック、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎（ADEM）、脳炎・脳症、脊髄炎、視神経炎、ギラン・バレー症候群、痙攣、肝機能障害、黄疸、喘息発作、血小板減少性紫斑病、血小板減少、血管炎（アレルギー性紫斑病、アレルギー性肉芽腫性血管炎、白血球破砕性血管炎など）、間質性肺炎、皮膚粘膜眼症候群（スティーブンス・ジョンソン症候群）、ネフローゼ症候群などが発症することがあります。

このような「稀な副反応」の発生頻度は、数十万～数百万接種に1例程度と言われますが、何らかの副反応が見られた場合は、念のため速やかに医師の診察を受けましょう。

特定健診などSPECIFIC HEALTH CHECKUPS and others

岐阜県在住の方に対する特定健診（心電図、眼底検査を除く）、ぎふ・すこやか健診も行っております。
＊かかりつけの内科がある場合は、そちらでの健診をお勧めいたします。

特定健診（特定健康検査）

対象者	40～75歳未満の大垣市在住の方で、国民健康保険に加入されている方
目的	糖尿病等の生活習慣病、内臓脂肪症候群（メタボリックシンドローム）の該当者・予備群を減少させるため。
検査項目	問診、身体計測（身長、体重、腹囲）、理学的検査（身体診察）、血圧測定、血液検査（中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、AST（GOT）、ALT（GPT）、γ-GT（γ-GTP））、血糖検査（空腹時血糖又はHbA1ｃ検査）、尿検査（尿糖、尿蛋白）です。
自己負担額（税込）	1,000円

持参していただくものは、受診料金、健康保険証、受診票です（特定健診を受けられる方は、さらにCOPD（慢性閉塞性肺疾患）の健康調査の質問票と特定健康診査結果通知書が必要です）。

協会けんぽにご加入の方の特定健診は自己負担額等が異なりますので、ご確認ください。

ぎふ・すこやか健診

自己負担額（税込）	500円

ぎふ・すこやか健診は、昭和17年8月31日以前に生まれた人または障がい認定により後期高齢者医療被保険者となった方が対象です。