女性泌尿器科は、女性特有の腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱(POP:pelvic organ prolapse)を扱う領域です。
当院では主に女性医師が担当しています。一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。
当院では、泌尿器科領域のお悩みに対してわかりやすい説明と痛みの少ない検査・治療を心がけています。
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当院では、女性の泌尿器科専門医も在籍しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い(頻尿)」「急にトイレに行きたくなり(尿意切迫)、我慢できずに尿が漏れてしまうことがある(切迫性尿失禁)」などの症状を呈する疾患です。初診では問診以外に、腹部超音波検査、残尿量の測定、血液検査、尿検査などを行います。これらは比較的簡単な検査です。その他には、尿流測定、パッドテスト、ストレステストなどがあります。治療には、薬物療法、行動療法(生活指導、膀胱訓練、骨盤底筋体操等)などが中心ですが、難治性の過活動膀胱に対しては、ボツリヌス療法、神経変調療法、膀胱容量の増大を目的とした膀胱拡大術などの外科的治療があります。当院では2020年9月からA型ボツリヌス毒素膀胱筋層内注入療法を行っています。
難治性の過活動膀胱に対するA型ボツリヌス毒素膀胱筋層内注入療法(以下、ボツリヌス療法)が2020年4月から保険適応になりました。当院でも2020年9月からこの治療を開始しました。治療に用いるA型ボツリヌス毒素(ボトックス®)は筋肉の収縮を抑える作用があるため、ボトックス®を膀胱壁(筋層)に注入することで膀胱の異常な収縮が抑えられ、尿意切迫や尿失禁の改善が期待できます。
最初に膀胱内に局所麻酔薬を注入します。20分ほどしたら、内視鏡を膀胱内に挿入し、特殊な針を用いて膀胱壁にボトックス®を注入していきます(約20カ所)。手術時間は10~15分ほどです。術後しばらく経過をみて、問題がなければ帰宅していただきます。
個人差はありますが、通常は治療後2~3日で効果が出始め、4~8ヶ月間持続します。臨床試験では、完全に尿失禁が消えた人は27%、50%以上改善した患者さんは60%でした。また、尿意切迫感の改善も示されました。効果が減弱した場合、治療後12週間以上経過していれば再投与が可能です。
排尿困難・尿閉(5~9%)、尿路感染症(約7%)、血尿(約2%)、ボツリヌス毒素に対するアレルギー(1%以下)など。
1回のボツリヌス療法の費用は、3割負担で自己負担金は約50,000円です。
治療の適応に関しましては、上記以外の条件も十分考慮し、患者さんとよく相談した上で決めています。ご不明な点がありましたら、遠慮なく担当医にご相談下さい。
一般的には若い女性に多く見られます。女性の外陰部にいる細菌が尿道から入って膀胱粘膜に付着、繁殖して起こります。通常は菌が入っても、膀胱の感染防御機構が働いて膀胱炎にはなりませんが、次のような要因が重なると膀胱炎になりやすくなります。
膀胱炎の検査は、尿検査と尿の細菌培養検査を行います。
トイレで紙コップに中間尿を採って来ていただき、それを顕微鏡で見て白血球(炎症細胞)が増えていれば膀胱炎と診断します。結果はすぐに出ます。治療が必要な場合、抗生剤を3~7日間、内服します。多くの場合は速やかに治癒します。治癒しない場合は、尿路結石や腫瘍などが原因のこともあるので、検査が必要になります。
原因菌の種類、およびその細菌にどんな薬剤が有効かを調べます。
細菌の種類としては、大腸の中にいる大腸菌、腸球菌や、皮膚・粘膜にいるブドウ球菌、連鎖球菌などがよく見られます。
女性の正常な体では、お腹に強い力(腹圧)がかかった場合、「骨盤底筋(こつばんていきん)」という筋肉が、膀胱と尿道を支えることで尿道が締まり、尿が漏れるのを防いでいます。腹圧性尿失禁は、この骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることによって尿道をうまく締められなくなり、尿漏れを起こす疾患です(そもそも女性の尿道が3~4cmと短いうえに、真っすぐな形状であることも影響しています)。
せきをする、くしゃみをする、笑う、走る、テニスやゴルフなどのスポーツをする、重い物を持ち上げる、坂道や階段を昇り降りする――こうした強い腹圧がかかるような動作をした時に尿が漏れてしまいます。問診や各種検査によって診断し、パッドテストなどを行うこともあります。40歳以上の女性の4割以上が経験していると言われます。
パッドテスト
水分摂取後に60分間、決められた動作や運動を行い、検査前後のパッド重量を計測し、尿失禁の重症度を判定する検査。
腹圧性尿失禁の治療の中心は、「骨盤底筋体操」です。
緩んでしまった骨盤底筋を鍛えて、臓器が下がるのを防ぎ、尿道や肛門を締める力、コントロールする力をつけることで、尿漏れを防ぐ方法です。軽症例に有効です。薬による治療では、尿道を引き締める働きがある薬(β受容体刺激薬)などを用います。薬物療法以外の保存的治療には、電気刺激療法(干渉低周波療法)や磁気刺激療法があります。保存的治療にうまく反応しない場合には、高周波治療、手術療法(メッシュテープを尿道の下に通してサポートするTOTやTVT手術など)を検討します。
骨盤底筋体操は、ご自宅でできる腹圧性尿失禁の治療方法です。
この体操は、おしりの筋力トレーニングとして、①~③の動作を1回5分くらいずつ、1日に2~3回行います。
1
仰向けに寝て、両足を肩幅に開き、両膝を軽く立てます。
2
体の力を抜いた状態で、肛門と腟の両方を締めます。
3
ゆっくりと5つ数えたら力を抜きます。
椅子に腰掛け、床につけた両足を肩幅に開き、背筋を伸ばした姿勢で行っても構いません。
2018年12月から骨盤底筋トレーニング教室を開始いたしました。看護師によるマンツーマン指導で、骨盤底筋の働きからトレーニングの 方法まで丁寧に指導いたします。正しい方法をマスターすることで、より高い効果が期待できます。
骨盤底筋トレーニングって …?
骨盤内臓器を支える筋肉きたえなおします。
咳やくしゃみで尿が漏れる方、骨盤臓器がさがっている気がする方に是非オススメしたいトレーニングです。
教室で何をするの?
医師の指示もと、専門看護師がマンツーマンで指導します。
骨盤底筋の働きからトレーニングの方法まで、じっくり学びます。
骨盤底筋運動具(膣圧計)を用いて、体操が効率的に行えているかを客観的に評価することができます。
《完全予約制》指導時間一人あたり30分から45分
曜日 | 時間 | 費用 |
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月・火・水・金 | 13:00~ | 自由診療になります。 |
土 | 9:00~ |
女性の骨盤内臓器(膀胱、子宮など)は、多くの筋肉・靭帯・膜で支えられています。
これらが出産で傷ついたり、女性ホルモンの減少につれて弱くなったりしてくると、臓器脱が起こってきます。
骨盤臓器脱は、過去に多産・難産だった経験のある中高年の女性によく見られます。
この臓器脱で悩んでいる方は非常に多く、全国で数百万人はいると考えられています。しかし、この病気はまだ広く認知されておらず、羞恥心のために我慢している女性も少なくないのが現状です。
骨盤臓器脱は、軽症の場合には腹圧がかかった時に一時的に脱出する程度ですが、重症化すると、常時脱出した状態になります。特にこの症状は、長時間の歩行・運動の後に悪化しやすくなります。また朝方には何ともないのに、夕方になると症状が気になってくる方が多いようです。
こうした症状でお悩みの場合は、恥ずかしがらずにご相談ください。
尿もれ・骨盤臓器脱の新しい治療「Vタイトニング」は、「骨盤底筋体操や薬を試したけど、なかなか症状が改善しない。でも手術するほど重症ではない。」という軽度の腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱、直腸瘤)の方に対するメスを使わない新しい治療法です。尿失禁や骨盤臓器脱の程度が強い方には効果が期待できません。当院では女性医師が保険診療内できちんと診察を行い、治療に適していると判断した場合に施術を行います。
膣に専用のアプリケーターを挿入し、膣全体に360°の高周波照射を行います。1コース3回で、1~2週間の間隔をあけて行います。治療に要する時間はおよそ8分、効果は半年~1年ほど持続します。
施術はすべて女性医師が担当します。
治療中は若干熱を感じる場合があります。
アプリケーターの先端部分は、患者さんごとに取り替えますので感染のリスクはありません。
治療効果には個人差があります。
本治療は完全予約制です。通常は1コース3回で、施術は女性医師が担当いたします。
コース | 料金(税込) |
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1コース(3回) ※1~2週間おきに施術 |
33,000円 (初回:11,000円/2回目:11,000円/3回目:11,000円) |
保険外診療のため全額自己負担となります。
1コースで治療効果がない場合は1回11,000円(税込)で追加治療します。
2021年4月現在の料金表です。今後、料金に変更がある場合があります。
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時間/曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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AM 9:00~12:00 | ● | ★ | ★ | ★ | ★ | ● |
PM 0:00~2:00 | / | ▲ | ▲ | / | ▲ | / |
PM 3:30~6:30 | ● | ● | ● | / | ● | / |
車でお越しの方は、当院の提携駐車場をご利用ください。ご利用の際は、駐車場証明書または駐車券を、必ずお持ちください。提携駐車場を利用された方につきましては、駐車料金の一部を当院が負担いたします。
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